Painting and Poetry


作品に詩を書いてみました。



「砂州」

あなたに届けと大切に集めたいろいろ
白くてふんわりしたもの
甘くて暖かいもの
風に吹かれて 海へと流れた
そして
青く澄んだものだけが残った




 「遊牧民」

野原をかけよう
地平線をめざして
太陽をたっぷり浴びた空気のなか
大切なものは 火と水と愛




「神秘的な熱いお茶」

ぶどう 1
秋の葉っぱ 2
毬藻 1
エメラルド 1
熱湯をそそぎ5分待ちましょう




「ミラクルパヒューム」

さあ でかけよう
愛する人に会うために
さあ でかけよう
愛を語らうために
あったらいいな 魔法の一滴
心にたっぷり振りかけて
さあ でかけよう




「ターコイズの旅」

はるかかなた
らくだの背に乗って
月が輝く夜
激しく砂が舞う嵐
灼熱の太陽をくぐりぬけ
あなたに会いに来ました





「アイリス」

あなたはフルートの音色のようだ
水をたくわえ
涼しそうに風に揺れる
静かにほほえむ うるわしきアイリス




「夢の竈」

今日は王様の誕生日
幸せになるスープを作ろう
ぐつぐつぐつ
サフランにクミン たっぷり入れ
黄金に輝くスープをつくろう
竈は歌い 幸せが広がる





「子供っぽい夢」

あれはいつだったか
かなわない夢
誰かに言うには恥ずかしい
そんな夢
心の底にしまった
そんな夢
笑えるけど いい夢





「海の水」

澄みわたった海に飛び込む
魚になった気分
見上げると水が光る
音のない世界の入口を探す





「フリジエ」

アネモネが咲くころ
お茶会をひらこう
庭に出したテーブルにレースをかけ
ミントのお茶をいれよう




「ベリーの森」

揺れる木々に誘われて 森の奥
赤い実のなる木を見つけ
足音だけがひびく




「「効き目のない媚薬」

あなたにときめいて 遠くから
甘い溜息で 振り向いてと願う
あこがれのまま 時は過ぎる




「春風」

丘で踊るミモザ
らんぼうものが通り過ぎ
愛の使者の旅がはじまる




「深い夜の星」

きらめく星を見ました
何も見えない夜に
すべてが消え去り
輝きにのみこまれてゆく




「水の少年」

暑い夏の日に
あなたに出会いました
きみどり色の藻がゆれて
小石たちが舞う
日差しが眩しい あの場所で






「アイランドオアシス」

漕ぎだした水の上 鳥が歌うのをききました
水面は涼しく 青い香りが立ち込める
ひっそりと咲く花に出会い
戸惑うほどの孤独を味わう





「石畳の街」

冷たい風が吹く 知らない街
カフェには赤い椅子がならべられ 人々は語らう
知らない言葉に包まれて 違和感のある色に目が留まる





「フレンチメレンゲ」

ゆっくりと流れる雲の下
淡い雪のようなキスをしよう
春の花が咲いている丘で
ソーダ水がはじける音をききながら





「キールロワイヤル」

すまして気取ってみたけれど
話すこともできない
時だけが流れ 視線は宙に舞う
赤いカクテルにとけてゆく恋





「懐かしい愛」

あるがままで それでいい
未完成な姿でいいよ
いつもそばにいるから
怖がることなんて なにもない

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